John Legendの「All of Me」は全米で大ヒットしたバラード曲です。この曲は、John Legendが当時婚約していた彼女（後の妻）に捧げたもので、ミュージックビデオには二人の結婚式の様子も収められています。歌詞もとてもロマンチックで新婚夫婦にぴったりですので、結婚する前から自分の結婚式では絶対にこの曲を流そうと決めていました。R&Bというと好き嫌いが分かれそうですが、心地よいピアノの音色と、そこまで癖のない日本人にも聞きやすい声質のおかげで「All of Me」は老若男女問わず好かれやすい曲なのではないかと思います。ですので、同世代だけでなく年配のゲストや会社関係者など固い関係のゲストにも受け入れてもらえると思い、披露宴での使用を主人と正式に決めました。実際、R&Bが苦手な主人もこの曲には好感を持ってくれたようです。

しっとりした曲なので場合によってはしんみりしてしまうと思い、披露宴での使いどころに迷いましたが、私たちはプロフィールムービーで使用しました。２人の大学時代の出会いから結婚までの写真のバックで流しましたが、なかなか感動的で良かったと思います。妻への愛を歌った曲なので、２人のデートや旅行中の仲睦まじい写真にぴったり合っていました。曲が盛り上げてくれたこともあり友人も色々思い出して泣いてくれたようです。プロフィールムービーの前半（高校時代までのそれぞれの家族や友人との写真を使いました）は明るく元気なポップスを流しましたので、前半と後半で雰囲気にメリハリを付けられたのも良かったと思います。乾杯やケーキ入刀などの皆で盛り上がる場面では使いづらいと思いますが、入場やエンディングなどで使っても素敵だと思います。

披露宴で「All of Me」を実際に使用してみて、改めて結婚式に向いている曲だと感じました。ピアノの伴奏による落ち着いた曲なので披露宴の雰囲気を壊しませんし、夫婦の結婚までの道のりを写したムービーをきれいなメロディが品よく盛り上げてくれました。また、邦楽の人気曲に比べて知名度が低いため、曲に対する先入観やアーティストに対する偏見をゲストがほとんど持たなかったのは良かったと思います。良い意味で個性を放ちすぎずに披露宴を盛り上げてくれました。披露宴に落ち着いた雰囲気と静かな感動をお求めのカップルにはとてもおすすめな曲だと思いますので、ぜひ多くの方に使ってほしいです。