私が結婚式で使用した一曲は、BUMP OF CHICKENの「花の名」という曲です。
この曲は発売された時から大好きな曲で、結婚式を挙げるときには必ず使いたいと思っていました。
実際に使ってみた感想や周りの反応、使った場面についてまとめてみたいと思います。

私はBUMP OF CHICKENの「花の名」という曲を生い立ちムービーに使いました。何故生い立ちムービーに選んだかというと、初めて聞いた時から、この曲の歌詞は、子供から母親への想いが込められた歌だと思っていたからです。
例えば歌詞の中にある、
「僕がここに在ることは あなたの在った証拠で」とか、「生きる力を借りたから 生きているうちに返さなきゃ」という部分は、小さい頃からずっと守り、支え、育ててくれた母への感謝や、恩返ししたいという想いが詰まっているなと思いました。
また、一番最後のサビの
「いつか 涙や笑顔を忘れた時だけ思い出してください 迷わず一つを選んだあなただけに歌える唄がある 僕だけに聴こえる唄がある 僕だけを待ってる人がいる あなただけに会いたい人がいる」
という歌詞は、生まれた日から、何の迷いもなく大事に大事に育ててくれ、私はどんな時でも母に守られていたこと、どんな時でも私の味方でいてくれた母の姿を思い出させてくれました。
そして、今までの感謝の気持ちを精一杯伝えたくて、この曲を生い立ちムービーに選びました。

この曲の良いところは、「母」や「親」など、はっきりとした言葉が使われていないところです。今はストレートに母親や両親への感謝を歌っている曲がたくさんありますが、この曲はそれを花に例えているところがすごく素敵でオシャレだなと思いました。

実際に結婚式が終わった後、生い立ちムービーがすごく良かったとたくさんの人に言われました。「花の名」をよく知らなかった友人も、「いい曲だね」とたくさん褒めてもらえました。しかし、みんな曲のテンポや雰囲気が気に入ったみたいで、歌詞まできちんと聞いていた人は少なかったように思います。
しかし、母だけは違いました。
母は「花の名」をそのとき初めて聞いたそうですが、その歌詞にものすごく感動したそうで、後日自分でCDを買っていたほどでした。
私がこだわったところはまさにここで、母だけに、私の本当の感謝の気持ちが伝わればいいなと思っていたので、きちんと届いていてとても嬉しかったです、結婚式からもう5年が経とうとしていますが、未だに母の車に乗ると「花の名」が流れてきます。ストレートにではないけれど、母親だけには分かる想いがたくさん詰まっているんだと思います。
今でも、この曲は私と母にとってとても大切な一曲です。