私たちは、ジブリの曲をいくつか選びました。
中座はとなりのトトロの風の通り道、新婦からの手紙は千と千尋の神隠しのあの夏へ、プレゼント贈呈はハウルの動く城の世界の約束です。
ジブリは私の大好きなアニメ映画です。となりのトトロは何回も見すぎて１時間分くらいならセリフを全て覚えているほどです。

付き合い始める前、ジブリの話になり｢女子は皆好きだよね｣というような話になり、私の好きはそんなものじゃない、と、どれくらい好きか分かってもらうためにセリフを言いました。普通ならどのシーンか分からずドン引きされてしまいます。でも、彼は笑いながら続きを促してくれたのです。私が覚えてる限りセリフを聞いてくれていました。それがとても嬉しかったです。

風のとおり道は私が小学校の頃の演奏会で初めてグロッケンという楽器に触れた曲でもあります。
グロッケンがどんな楽器か全く知らず、主旋律でもありませんでした。楽器ごとの個人練習が終わり、他の楽器と合わせたときのグロッケンの響きがとてもきれいで、音楽は主旋律を引き立たせるための楽器が重要なんだな、私も主役を支えるような人になりたいなぁ、と感じることができたとても思い入れが深い曲でした。
結婚式の曲を決めるときに１曲はジブリがいいなと話し、となりのトトロの風の通り道にしました。トトロの中でも神秘的な部分で流れる曲です。中座するときは和装なので華やかな曲よりも落ち着いた曲がよかったことと、歓談やムービー、お色直しや再入場など以外に中盤はたくさんのことが詰まった部分なので、次はどんなことが起こるのか期待を持ってもらうための少し不思議な音楽が欲しいと思いました。

何曲かジブリの曲を聞き悩んでいました。正直、トトロにはもっと有名曲があります。ですが、自分の中座を想像した時にこの曲しかない！と感じました。
当日の中座のときは曲が流れはじめたと同時に照明が消され、私たちのスポットライトだけになりました。
そして、その歩いた場所の部分だけが照らされ、本当に風のとおり道を歩いているような演出がされていました。当日、後ろは気づきませんでしたが、後日ＤＶＤで見たときにすごく感動しました。
扉を出るまえに金屏風の前で二人でお辞儀をし、顔をあげた途端に転調し曲の中で一番盛り上がる部分になりました。
子供のゲストもいたので、聞いたことのある曲が流れて｢トトロだ！｣と嬉しそうでした。

私たちは和装だったことや、私の思い出の曲で、主人に惹かれたのもとなりのトトロでした。ですが、有名な主題歌いがいにもジブリはたくさん素敵な挿入歌があります。
好きなアニメだけどＢＧＭとして選ぶのは少し恥ずかしいということであれば、主題歌ではなく挿入歌を取り入れるといいと思います。
魔女宅急便の挿入歌は、綺麗な海や海外の町並みを想像させてくれますし、紅の豚は大人な雰囲気の結婚式にピッタリだと思います。
自分のコンセプトやイメージに合う曲が見つかると思います。