<WiiiiiM編集部が分析>
ヨハン・パッヘルベル 結婚式BGMオススメポイント
ヨハン・パッヘルベルの結婚式人気曲は
『カノン』がランクインしています。
1680年頃に作曲されたと言われています。クラシック音楽の入門曲として紹介されることもあります。
正式名称は
『3つのバイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ・ニ長調』という非常に長い曲名です。この第1曲が『カノン』と呼ばれる部分になります。
名称にあるように
バイオリンで演奏されるのが一般的です。
そして、「カノン」というのは曲名ではなく、音楽の形式の名称です。なので、この楽曲は「カノン」という形式で書かれた、という意味になります。
「カノン形式」とは別々のパートが同じ旋律を時間差で演奏することを指します。
よく聴いてみると“タララ タララ タ タララ タラララ”という一度は聴いたことのある有名なメロディーが何度も繰り返されていますよね?
分かりやすく表現すると「輪唱」のような演奏になります。
こんな風に
心地よいメロディーが何度も繰り返されているので、記憶に残り、親しみやすくなっている、ということです。
この「カノン形式」はクラシックの一般的な形式の1つなので、
バッハや
モーツァルト、
ベートーベンなど名だたる作曲家たちも「カノン」を作曲しています。
その中で、聞き馴染みのある、
ダントツ有名なのがパッヘルベルの楽曲ということです。
この楽曲のコード進行は
「カノンコード」とも言われ日本のポップス界でもこのコード進行がとても好まれています。
カノンコードを使ったヒット曲は
井上陽水さんの
『少年時代』や赤い鳥の
『翼をください』、
山下達郎さんの
『クリスマスイブ』、
SMAPの
『世界に一つだけの花』など誰もが知っているような国民的大ヒットが多いのも特徴です。
そのため、カノンを聴いた時に、
「聴いたことがある」と感じるのはいろいろなところで使用されているからなのです。
このようにとても親しみやすいメロディーでありながらクラシックの定番でもある『カノン』は
優しく優雅なバイオリンの調べで始まります。
披露宴会場のドアオープンとともに、入場してくるゲストのみなさんの心も和んでリラックスしてセレモニーのスタートを待ってもらうにはベストの楽曲です。
ウィーム編集部はウェディングに様々な
クラシックの名曲をオススメしています。
クラシックは
心穏やかにさせてくれるだけでなく、
上品なムードにしてくれるので、「結婚式」という特別なセレモニーをより素晴らしいものに演出してくれます。そして、会話の邪魔にもならないので、ゲストも心置きなくお喋りができます。
“迎賓”シーンにおけるベストクラシックとして『カノン』、ヨハン・セバスティアン・バッハそして
エドワード・エルガー『愛の挨拶』をオススメクラシックセレクションと認定したいと思います。
公開日2020.5.14 更新日2020.5.14