ー家族へ向けた素直な感謝の想いを歌った心温まる曲ですね。この曲に込めた想いを教えてください。
由薫:
私は今年で24歳なのですが、この年齢になって冷静に過去を振り返って、たくさんの愛情を受けてきて今の自分があるんだなと気づくことができました。それは、どれだけ成長したとしても消えない事実です。そんな想いを素直に歌詞にしました。
ー由薫さんのホームビデオと手書きの文字を使用しているのは珍しいMVですよね。ご自身の幼少期の様子をMVに入れようと思ったのはどんな意図があったのでしょうか?
由薫:
初めは、この曲はリリックビデオにしようかという話があったのですが、自分の中でこの曲は、ただ歌詞を表示した映像だけでは本当に伝えたいことは伝わらないのではないかと思いました。また、幼い頃の自分というパーソナルな映像を世に出そうと思えるくらいに、私の曲を聴いて繋がってくれている方々に対して絆を感じ始めていた時期だったので、このようなビデオになりました。見てくれたみんなも自分の幼い頃や家族の思い出を振り返ってくれたら嬉しいなとも思いました。
ー幼少期をアメリカやスイスで過ごした由薫さんですが、音楽を始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
由薫:
15歳くらいからギターを家で弾くようになって、いろいろなアーティストの楽曲のカバーを一人でやっていました。そのうちに、自分でも曲を書き始めたのがきっかけです。最初は学生時代の悩みや考えていたことを日記のように書いていました。
ーこれまでに一番影響を受けたアーティストや楽曲はありますか?
由薫:
ギターの弾き語りをするアーティストは国内外たくさん聴いて憧れてきました。また、ONE OK ROCKの楽曲には、高校生の時に文化祭でカバーしたりする中で、英語と日本語を混ぜたリリックや、洋楽と邦楽の良さの間にある音楽性に影響を受けました。Toruさんと楽曲を共作するようになったのは本当に嬉しい驚きです。
ー活動する上でファンに届けたい想いや今後の目標はありますか?
由薫:
結婚式で『勿忘草』を使っていただくのは、この曲を作る中での一つの夢でした。応援してくれている方々の人生に、音楽を通して重なることができたなら、それは本当にミュージシャン冥利に尽きると思います。これからも、まっすぐ応援してくれるみんなに聴かせたい曲を作っていきたいです。また、国内外の垣根なく活動したいです。一人でも多くの方と音楽を通して繋がりたいと思っています。
ーおすすめのウェディングソングを教えてください。
由薫:
『勿忘草』は、結婚式で手紙を読む時とかに流してもらえたら…なんて妄想してしまいます。ONE OK ROCK 「Wherever you are」はやっぱりラブソングの名曲だなと思います。文化祭でも歌いました。