杏里の『HOLY RAIN』は今でも結婚式の名曲らしいので、
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古い話でお恥ずかしいのですが、ググったら「今でも『HOLY RAIN』は結婚式の名曲」らしいので、勇気を出して…
うちは社内結婚でしたから、招待客のほとんどが勤め先の上司や同期、後輩でした。式はまだ「きちんと挙げる」のが主流の時代。うちももれなく、普通に大安吉日の都内の結婚式場を予約。お式の後は同施設内の披露宴会場で皆さんに祝ってもらいました。盛り上げるのは私の学生時代の部活の仲間に依頼。鉄板の『てんとう虫のサンバ』を合唱してくれました。
そして、いよいよ一番の目玉は、当時職場で"歌姫"と呼ばれていた同期の娘の『ソロ♪』。彼女はとてもイイ唄声で歌がスゴく上手で、社内では有名人でした。式の当事者の私たちも、職場のまわりも、当然彼女の歌は欠かせないという空気で、快諾してくれました。
実は私はどうしても彼女に唄って欲しかった曲があったのです。それが「杏里」さんの『HOLY RAIN』でした。私は子供の頃から「杏里」さんのファンで、「オリビアを聴きながら」をピアノで弾き語りしたりしていました。当時のアルバムの中に『HOLY RAIN』が入っていて、「これを自分の結婚式であの娘にししっとり歌ってもらえたら…」とひそかに願っていました。しかし、浪花節な主人には判ってもらえないかもと心配していたのです。
しかし歌詞を見せながら聴いてもらうと、彼も「うん。いいんじゃないかな。」としんみり賛同…ちょっとびっくりしました。
♪「あなたと歩いていく 愛を胸に」
「あなたを信じてゆくの」
「君の悲しみ僕にあずけて」♪
などの歌詞が心に響いてくれたのかなと…
『歌姫』も快諾してくれ、職場の若手に囲まれながら、歌い上げてくれました。本当に上手だった。
でも、ちょっとオチがあって…
会場のマイクがあんまり良くなかったのか、彼女の声量が勝ってしまったのか、少し音が割れてしまったんです。しかも、私の直属の上司が「花嫁(の仕事ぶり)を誉めてるんだか、けなしているんだか、よくわからない祝辞」をダラダラししゃべってくれた後で、私は花嫁にあるまじき『内心腸が煮えくり返る』状態だったので、せっかくの歌声が台無しな感じになってしまって…
後で映像を見た主人が同情する始末でした。今となっては笑い話で、いい思いでですけど、「もっとちゃんとあの娘の歌声ききたかったなぁ」と残念です。
カツオの嫁
1990年11月に中野サンプラザ(東京都)で 挙式