歌 :
CHEMISTRY
やさしく降りそそぐ木漏れ陽が まだらに君を照らす
いま僕たちは 同じ歩幅で見慣れた道をただ歩いてく
歩いてゆく 歩いてゆく
レンゲの花揺れていた 君が手を伸ばした
錆びついた踏切が夕暮れに滲んでた
頼りない爪先で 怖がっては背伸びして
未来の在り処を手さぐりで確かめてた
この場所で呼吸(いき)するシアワセに 気づいてきたみたいだ
瞳(め)を軽く閉じて 耳を澄まして 慈しみ感じてる
やさしく降りそそぐ木漏れ陽が まだらに君を照らす
いま僕たちは同じ歩幅で見慣れた道をただ歩いてく 歩いてゆく
飛行機雲消えかけた 空の青さだけが
忘れていたあの歌を僕にまた歌わせる
飾らない言葉さえ さがしては呑みこんで
過ぎ去る年月にふり向かず暮らしてきた
やさしく微笑んだ君を見て 静かに笑いかえす
いま僕たちは 同じ色した想い出たちをただ抱きしめる
光射す時の中で愛しさが満ちてく 君の手に僕の手が届く
想いが途切れないように 夢をなくさないように 次のぺージをめくろう
この街で生きてく その意味が わかり始めてきた
口笛を吹いて 君を見つめて いとおしさ感じてる
やさしく降りそそぐ木漏れ陽が まだらに君を照らす
いま僕たちは同じ歩幅で 見慣れた道をただ歩いてく
歩いてゆく 歩いてゆく