結婚式の準備をしていたころはまっていたアニメの一つが、この「うみねこのなく頃に」でした。やや不吉なイメージの歌詞や結婚式にはふさわしくないと思われる楽曲でしたが、私も彼も大好きな曲でしたし、自分たちらしい結婚式にしたいという思いから選びました。

実際、結婚式の当日この曲がながれるとほとんどの人はちょっとあっけにとられている感じでしたが、このアニメを知っている妹は笑いをこらえていました（笑）その様子を見て、私たちもにやにやしてしまったのを覚えています。

かっこいいイメージの曲だったので、新郎新婦入場のときにこの曲を流しました。作品の中のキャラクターになったような高揚した気分で楽しかったです。結婚式はもちろん両親のため、とか普段お世話になっている人たちにお披露目するため、とかの理由があってあげる意味もあるとは思います。私たちは当初結婚式はあげなくてもいいと思っていたのですが、私の両親に式をあげてほしいと強く言われ考えを改めたのでした。でも、だからこそ、型にはまった結婚式にはしたくありませんでした。いわゆる「結婚式にふさわしい」曲を用意して、指輪を交換して、誓いのキスをして、両親への感謝の手紙を読んで・・・なんていうのはまったく私たちの望むものではないし、そんな結婚式をやったところで、それは「嘘」になってしまうと思いました。なので、私たちは指輪も買いませんでしたし、誓いのキスもしませんでしたし、両親への手紙もなしにしました。そして、結婚式の曲もすべて自分たちの好きなアニメソングにしたのです。そうだったからこそ、結婚式の準備のモチベーションもあがりましたし、この曲を流したらみんなはどんな反応をするだろう、と考えて楽しい気持ちになりました。結婚式はほかでもない自分たちのためにするものなのだ、ということを忘れないでほしいと思います。

私たちはこの「うみねこのなく頃に」以外にも、ゲーム・ファイナルファンタジーのラスボス「セフィロス」の曲もお色直しの後の新郎新婦入場の時に流しました。この曲はかなり不穏な雰囲気の曲なので、さすがに会場がざわざわしていましたし、そのゲームを知っている妹は爆笑していました。結婚式が終わった後にも、「あの曲なんだったの？」と何人かに聞かれたほどです。気持ちよく入場することができましたし、私たちらしい結婚式にすることができたエピソードとして今でもよく覚えています。