今から12年くらい前になります。会社の同僚の結婚式があり、余興を頼まれました。職場の同僚5人で、何か歌を歌ってほしいというお願いでした。同僚5人で何を歌うか迷って、「カラオケに行って、歌いやすい曲にしよう」ということになりました。迷ったあげく、松田聖子さんの「大切なあなた」を歌おうと決まりました。曲の最後の「広い世界で。１人だけ、大切なあなた～」の所で、手の平のジェスチャーで、新郎を示すようにしようと話し合って、決めました。歌の前のおめでとうの挨拶は、結婚する友達と1番仲の良かった女の子がすることになりました。

結婚式当日、私は余興のことで、頭がいっぱいでした。上手く歌えるだろうか。失敗したらどうしよう。不安と緊張で、披露宴で出された料理も喉を通りませんでした。いよいよ。本番です。同僚5人で、ステージの上に立った瞬間。私は緊張で、頭が真っ白になってしまいました。歌詞がわからない。どうしよう。まあいいや。みんなと一緒だし。わからなかったら、適当に歌おう。そう思いながら、余興が始まりました。

歌い始めると、新郎の友人たちが、手拍子やら、「ヒューヒュー」の声で、場を盛り上げてくれました。そのおかげで、私も緊張がとけて、思わず、大笑い。最後の「大切なあなた～」の所で、「ヒューヒュー」の声が最高潮になりました。笑いと拍手の中、余興は終わりました。聖子さんの歌は明るい曲調で、わかりやすいので、盛り上げるには良かったです。