男子三人の熱唱に感動!シンプルだけど胸を打つ余興。
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友人の結婚式に参加した時のこと。
新郎側の余興をする友人が紹介されて登場しました。しかしこの三人、顔が真っ赤、目は充血しており、どう考えても泥酔状態…。 この状態で大丈夫なのか?、という雰囲気が会場全体に漂っていました。
余興の内容は、カラオケ。曲は結婚式の定番「乾杯」。
はっきり言うと、特に趣向を凝らしたわけでもない余興の内容に、会場のゲスト達は、失礼のない程度に歓談したり、飲み物を口にしたりする中、前奏がスタート。
しかし、歌い始めてから、会場の空気が変わりました。
この三人、とにかく声が大きいのです。正直に言うと、上手な歌とは言えませんが、大声で感情をこめて歌っているのが伝わってきました。三人のなかで手を抜いて歌っている人はひとりもおらず、とにかく<熱唱>という言葉がぴったりなのです。
酔っている状態の三人か感情をこめて、大声で顔をますます真っ赤にして歌うので、すごい迫力でした。 私の席は、余興のステージから近くて、三人のアルコールを帯びた息が伝わってくるくらいでした。
曲が終わると、力いっぱい歌い終わった三人に会場から嵐のような歓声と拍手が…。
余興の終わりに、友人からの簡単な挨拶がありました。 「僕たち三人は、皆すごく内気であがり症なのです。普段、カラオケなんて人前ですることは無いのですが、新郎の○○君のため、祝福の気持ちを込めました。みんな内気なもので、アルコールの力を借りないと勢いがつかず、見苦しくて申し訳ありません。今日は本当におめでとうございます!」
この挨拶で、会場はますます感動、盛り上がりました。 新郎も涙ぐんでいるように見えました。
派手なパフォーマンスでは無くても、本当に祝福する気持ちが込められた余興でした。
大きな特技が無くても、祝福する気持ちは伝わるし、温かい気持ちにさせる事は出来ると感じました。
tsutsune
2010年5月に広島県福山市のレストランでの友人の結婚式での余興