大いに盛り上がり、披露宴会場がひとつになった地元下座連の余興
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年齢的にもハッチャケて披露宴で大騒ぎするのも…と思っていた私達ですが、唯一、地元の祭で山車に乗って演奏してくれる下座さんには余興をお願いしようと決めていました。
主人は子供の頃から祭りに出ていて、地元の人は祭り好き。お囃子が始まってすぐは、席に座っていたみなさんも中盤に差し掛かってくると、お料理がのせられていたお盆を扇子がわりに躍りだして、高砂に座っている主人を騎馬戦状態で担ぎ上げてワッショイワッショイ。そのうちにご近所から出席してくださった年配の方や親族も踊り出して、予想外の大騒ぎになりました。
披露宴のあと、地元住民ではない私の友人や元上司は、こんなに一体感があって盛り上がった披露宴は初めてで楽しかったと言ってくれましたし、お祭り見に来たいなと言ってくれました。主人側の親族は「久々に披露宴らしい披露宴だったよ」と本当に喜んでくれました。
披露宴は、出席してくださったみなさんが、当人たちをお祝いする場なのかもしれませんが、お祝いしてもらった当人たちがおもてなしする場であると思っていたので、誰もが楽しんでくれて、遠方から来てくれた友人や家族にこれから私が生活する町の風土を知ってもらえたことに、とても満足しました。
ただ、私が白無垢からウェディングドレスにお色直しをしている間に演奏をして下さっていたので、私自身はリアルタイムで見ることができなかったのが残念です。
楠本芳乃
2007年9月に鹿島セントラルホテル(茨城県)で 挙式