印象に残っている余興として、福山雅治の「家族になろうよ」です。 新郎である男性の友人の結婚式だったのですが、余興は彼の職場同僚がされていました。

私が印象に残っている理由は、うまかったからです。 何がうまいかというと、人前での話慣れというか、盛り上げ方がとても上手だったのです。

同僚の方は歌う人一人、バックでギターを弾く人一人でされていました。 ギターのチューニングなどを合わせている、その間を利用して、歌い手がしゃべるしゃべる。とにかくその微妙な間を感じさせない軽快なトークをされていました。 会社での新郎の様子を、まずコミカルに紹介し、笑いをとり、しかし最終的には結局「こんな彼に我々はおんぶにだっこで、いつも助けられています。」というようにもちあげる。 そしてそんな紹介が終わってからも「何歌ってほしいか、みんななんか言ってくださーい。」みたいに会場の招待客を相手に参加させるスタイルをとっていました。

酔っぱらったおじさんなどが、「そんなこと言ってでどうせできないだろう。」みたいに突っかかるんですけど、うまく返して笑いをとっていました。普段なら余興って一歩通行のことが多いと思うのですが、招待客とキャッチボールして盛り上げてるところにセンスを感じました。

そして歌う「家族になろうよ」はとてもお上手。 笑いあり、感動ありの緩急ある余興でした。