【ウィームRecommend】『涙のアリア』Sarah Alainn

透き通るような美声と厳かなメロディ。
サラ・オレインは、３オクターブを超え、「1/fゆらぎ」を含む癒しの歌声を持つ、今最も注目のヴォーカリストです。その透きとおっていながら 力強い歌声は「ポスト・サラブライトマン」「第2のヘイリー」などと称されています。

そして、彼女が歌い上げる「涙のアリア」。
この曲は、ヘンデル作曲のオペラ「リナルド」に登場する有名なアリアで、原曲名を「私を泣かせてください」といいます。この曲に、松田聖子をはじめ多くの有名なアーティストの曲を手掛ける松本隆が日本語歌詞をつけたものです。
「牡丹と薔薇」というテレビドラマでも使用され、話題となりました。

そこで、気になるのが「歌詞」です。
「涙」「泣かせてください」
もしかして、悲しい歌？結婚式で使えるの？と、気になる方もいらっしゃるかと思います。
サラが歌っている歌詞を聞いていると、伸びやかではありますが、そのせいで歌詞がはっきりと聞き取りにくい部分もあります。

それでは、早速気になる歌詞を見ていきましょう。下記全文です。

♪ ああ　涙　流れてる
この頬を光らせ
生きている哀しみを洗って
ああ　涙　飛んでゆけ
風の中　自由に

♪ ああ　涙　苦しみの
鎖などほどいて
残酷な運命に負けずに
ああ　涙　あふれても
青空を見上げる

どうでしょうか。確かに哀しみを歌っている曲ではありますが、最後には希望の光が差し込んでいるようには感じられないでしょうか。

実際に、オペラ「リナルド」の中でこの曲を歌っているシーンをご紹介しますと、主人公の十字軍の騎士リナルドと恋人アルミナーレがお互いに愛し合いながら、アルミナーレが敵方の魔術師にとらわれ、恋人を思って泣いている場面です。

でも、安心してください！ラストではこの二人は無事に結ばれます。
ということで、この曲は結婚式でぜひ使ってください。
この歌声や曲調から、和装の新郎新婦入場でのシーンをお勧めします。
やさしく気品高い歌声に包まれながら、厳かに入場してくる新郎新婦の姿が目に浮かぶようです。
リナルドとアルミナーレのように、どんな困難にも打ち勝ち幸せな結婚生活を送られますようにと、この曲に願いを込めて。