「手紙 ~愛するあなたへ~」を花嫁からの手紙に使いました
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私は県外の大学へ通い一人暮らしをしていたときに夫と出会い、結婚後もその土地で暮らしています。
実家からは新幹線の距離。なかなか帰ることもできなくなることをわかっていて、それでも結婚を祝福してくれた両親には、きちんとお礼を言いたいと思っていました。
その気持ちを伝えるチャンスのひとつが披露宴での「花嫁の手紙」。このときのBGMもとっても大切なものだと考えていた私が選んだのは、藤田麻衣子さんの「手紙~愛するあなたへ~」でした。
親だからこそ素直な気持ちを話すのは難しい
出典:We Heart It
私は決して両親との仲が悪い方ではありません。今でも月に2~3度は電話をしますし、記念日には贈り物を欠かしません。特に母とは思春期の頃こそ喧嘩ばかりしていましたが、大人になってからはとても仲良しです。
だけど、それだけに改まって育ててくれたことに「ありがとう」の言葉を口にするのは恥ずかしいという気持ちを強く持っていました。嫁ぐ日の朝に「今まで育ててくれてありがとう」なんて話をする花嫁さんもいるようですが、私には想像すらできない世界。
そんな私だからこそ「今日まで大切に育ててくれてありがとう」と私が一番伝えたい言葉を歌詞にのせているこの曲を遣おうと思ったんです。
花嫁からの手紙のBGMとしてこの曲を使った感想
出典:We Heart It
私が両親に宛てた手紙を読んだのは、披露宴も終盤となった時のことでした。ぎりぎりまで文面を決められず、前日の夜にやっと清書ができた手紙を手に、隣に立った夫に支えてもらいながら立ち上がります。
そのときに流れてきた「手紙~愛するあなたへ~」。「おとうさん おかあさん」と呼びかけるような歌い出しを聞いてから私も両親へ呼びかけました。でも、美しく静かなピアノの旋律が思っていた以上に私を感情的にしてしまったのかもしれません。絶対に泣くことなんてないと考えていたのに、気づけば号泣。便箋を見ることができなくなり顔をあげたら、同じく泣いている母と顔を真っ赤にしている父がいて、また涙が止まらなくなってしまいました。
結局私が口に出せたのはこれだけ。「お父さんお母さん、ついにこの日が来てしまいました。この日を迎えられたのは二人のおかげです、ありがとう」。残りは夫に代読してもらうことになってしまいました。
クールで意地っ張りな花嫁さんにおすすめしたい曲です
出典:We Heart It
私としてはあれほど自分が涙をこぼすとは思ってもみなかったので非常に恥ずかしかったんですが、友人たちからは「感動的だった」「もらい泣きしちゃった」と褒めてもらいました(笑)結局自分では感謝の気持ちを伝えることができませんでしたが、歌に乗せた思いはきちんと届いたのではないかと思います。
普段はクールな性格で、両親あての手紙を読んだところで泣くわけなんてないと考えているあなた!そんなあなたこそ、この曲をBGMに使ってみてはいかがでしょうか。綺麗な旋律の曲ですし、曲の雰囲気にのまれていつもより素直に涙を流すことができるかもしれませんよ。
ナミ
2013年3月にリーセントカルチャーホテル(岡山県)で 挙式