世代を超えて愛されるすばらしい歌詞
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当時勤めていた会社の先輩の結婚式の時のことです。余興の一つとして新郎から新婦、そして家族に向けてどうしても歌いたい曲があると結婚式の日取りが決まった頃相談を受けました。私とその新郎の共通の趣味がギターだったため新郎の同僚にキーボード演奏を依頼し3人で1曲だけ披露することになりました。それが中島みゆきの名曲「糸」でした。
結婚式準備で大変忙しくされていた新郎になるべく負担をかけないよう私と新郎の同僚とで何度も練習し本番を迎えました。披露宴も中盤、余興が始まりました。我々の出番は最後。とても盛り上がった場内を静かにしてもらうのも大変でしたし、なにより新郎の緊張がピークに達していました。
次第にその緊張感が場内に伝わったのか徐々に静かに。その静けさの中新郎の弾き語りから曲は始まりました。そして一番伝えたかったサビの部分に。「縦の糸はあなた、横の糸はわたし」新郎は新婦を見つめながら語るように歌っていました。当時私たちはアパレル業界で働いておりましたので糸という言葉にはとても思い入れがありました。その気持ちが新婦だけでなくその家族、そして場内を包みとても暖かい気持ちで演奏できました。その後何度か別の余興でこの曲を聞いてきましたがやはり自分が携わったこともあり一番印象に残っています。
pma_sho
2010年に東京駅前のレストランウェディング会場での会社の先輩の結婚式での余興