思い出に残る披露宴の余興と言ったら、私の場合真っ先に挙がるのが、今年の初めにあった友人の披露宴での余興です。幼稚園時代からの幼馴染で、細く長く一緒にいた友人。当然お互いの家族のこともよく知っていて、小さい頃は家族ぐるみで旅行に行ったこともありました。そんな友人の披露宴で、余興をしてくれたのは、なんと新婦である友人の父だったのです。

新婦の父による余興でまずびっくり、そして父が、ドリカムさんの未来予想図をピアノで弾いたことにびっくり。後で友人に聞いたところによると、父には一切ピアノの経験はなかったとのこと。多分人知れず一生懸命練習したんだろうなと思い、その姿や気持ちを考えると、今でも思い出し泣きしてしまうほどです。

新婦の父に夜、時にたどたどしくもあった、未来予想図のピアノ演奏に、新婦を初め出席者の多くが感涙したのは言うまでもありません。娘を嫁に出す父親の気持ちは、きっと当人にしか分からない、様々な感慨があるんだろうなと思いました。こんなに泣いた披露宴はなかったと、一緒に出席した友人も口を揃えていました。感涙の披露宴、父親の真っ直ぐな愛情を受けて、友人夫婦はとても幸せそうな日々を送っているようです。