ひまわりのようなまっすぐな優しさで
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私の高校時代からの親友の結婚式での話です。一生心に残る感動的なものだったので紹介させてもらいます。 新郎には、幼いときに交通事故で車椅子になってしまった弟がいます。 その彼が余興で、ひまわりの約束という曲をアコースティックギター1本で弾き語りしました。
事故にあってから彼はギターと歌うことを始めそれは今まで聞いたどんな歌よりも上手でした。 歌い始めると会場の空気ががらりとかわり、真夏のオーシャンビューに面したその会場にぴったりで、大きなひまわりが咲いたかのようでした。 歌詞の内容も素晴らしいもので、私が印象的だったのは、歌う前に彼が
「歌詞の中に、そばにいること。このなにげないこの瞬間も忘れはしないよ。旅立ちの日、手をふるとき笑顔でいられるように。という言葉があります。 これは今まで兄が僕を色々なところで支えてくれて、今日兄が旅立つので私が笑顔で送りだしたいという意味もこめて歌います。」
と言った事です。
会場のほとんどは号泣しており、弟も少し涙ながらに演奏していました。 最後は大歓声とともに兄と抱擁して、その姿は私の一生の宝物になりました。 新郎と新婦だけでなく兄弟の堅い絆もみることができました。
私はまだ結婚していませんが、とても良い曲なので私も使いたいなと思います。 こんな素敵な結婚式をあげたいものです。
木田康祐
2015年8月にノートルダム マリノア(福岡県)での友人の結婚式での余興