アテネオリンピックで、荒川静香さんがエキシビションで使用された曲です。当時、出勤前にテレビにかじりついてフリー演技を見ていて、演技終了後に感動して出勤しました。実は夫もそうだったようなのです。当時まだ知り合っていなかったので偶然の一致です。そして、エキシビションに使用されたこの曲がとても印象的だったので結婚式に使用しました。

利用したシーンは、お色直しをして和装で入場した時です。厳かな雰囲気の前奏なので、和装の入場にはピッタリだった気がします。そして披露宴会場もカーテンを閉めてスポットライトを浴びながらの入場だったので、オリンピックの印象が強かった人は色々と思い出されたのではないかと思います。また、会場のベースカラーがブルーっぽかったので、荒川静香さんの衣装と少しかぶるところもあったのです。入場中、ざわつくこともなくとてもいい雰囲気で入場できました。

実際、その後に各卓テーブルをあいさつにまわったのですが「この曲よかった」とその場で言ってくださる方もありました。曲に反応してくださったのは意外なことに年配の方々でした。夫の上司や親戚のおじさんなど、曲についてうんちくを語ってくれる程だったので印象深い曲だったのかなと思います。

出席者のことを考えて曲を決めていたわけではなかったので、曲について「よかった」と言ってもらえたのはとても嬉しかったです。また、上司だったり親戚だったりと「印象いいように思われたらうれしいな」と思う人たちに褒められたというのは二重の喜びです。実際、結婚式が終わった後、出社するとYou raise me upのことが職場で話題になっていたそうです。荒川静香さんのオリンピック優勝シーンというのは何度見ても感動する場面ですのでその場面と私たちの結婚式を重ね合わせてもらえるというのは嬉しいことです。

この曲は、オリンピックの曲だから良い印象と言い切ることができないほど良い曲です。英語なので意味は調べないとよくわかりませんが、とても雰囲気のいい曲なのです。そして、聞いている人たちを引き込んでいく静かな強さをもっている曲です。華やかに入場していくには少し雰囲気が違う感じがしますが、すこし大人な感じで静々と入場するにはとても良い曲だと思います。

曲選びは頭を悩ますことだと思います。でも、まず第一に自分たちが好きな曲。思い出のある曲。「どうしてこの曲を使ったの？」と聞かれて理由を楽しく答えられる曲を選ぶことをおすすめします。おそらく、そういった曲が流れていると自分たち自身一番良い顔をしていると思います。曲が流れていて、いろんなことを無意識に思い出す時の自然な笑顔はとてもきれいではないでしょうか？