この曲はあの有名なカーペンターズの名曲ですが、私が披露宴で使用させていただいたのは原曲ではなく、宇多田ヒカルさんがカバーされたものです。（「Cubic U」というアーティスト名で出されたアルバムの中に収録されています）

穏やかで優しく、さわやかな感じの原曲とは少し雰囲気が変わって、甘くしっとりとした大人のバラードの曲調になっています。
私はこの曲を披露宴のお色直しの時の入場曲に選ばせていただきました。
「Close to you」はあまりにも有名な曲なので、年配の方から若い世代の方まで耳にしたことがあるという方は多いと思います。
しかし、原曲そのままでは私が思い描いていた披露宴の雰囲気には合わなかったので、多分選ぶことはなかったと思いますが、たまたま宇多田ヒカルさんのカバー曲を聴いて、その世界観に引き込まれ、是非この曲を使いたい！と思い選曲させて頂きました。
また、来賓の方々にとっても全く知らない曲よりは耳なじみのある曲の方がより多くの皆さんに楽しんでいただけるかなと考えたのも理由の一つでした。

この曲を使用したシーンは、ちょうどお色直しの入場に合わせてキャンドルリレーをするという場面でした。会場のライトを落とした薄明かりの中、キャンドルを手にした新郎新婦が入場し、来賓の方々に少しずつキャンドルの明かりをつなげていってもらう・・・というロマンチックなムードにぴったりの曲でした。
やわらかいキャンドルの明かりがやがて会場一杯に広がり、最後は皆で一斉に吹き消してもらうのですが、この曲のおかげでより一層きれいで幻想的な雰囲気になったような気がします。

また、この曲の他にもお勧めしたいのは、披露宴の最後、来賓の皆さんをお見送りする際に流させていただいた、bank bandの「糸」という曲です。これも結婚式の曲としてあまりにも有名ですが、やはり間違いなく素晴らしい曲でした。
お祝いに来て下さった方たちや両親に、感謝の気持ちを最後に改めて伝えたいと思った時、「糸」の優しく前向きな歌詞と曲調が私たち新郎新婦の気持ちを代弁してくれているようで、また会場の雰囲気にもぴったりと合っていて、とてもいい披露宴の幕引きができたと思います。
後日、披露宴に出席して下さっていた方から「あの曲はすごく良かったね、なんていう曲なの？」と聞かれたことがあり、とても嬉しく思いました。他にも「とても温かくて気持ちのこもったいい披露宴だった」とのお言葉を頂き、本当にやって良かったと幸せな気持ちになることができました。