花束贈呈の音楽、という話になったとき、他にもいくつか候補がありました。
定番のディズニー映画から、ライオンキングの「Can you feel the love tonight」も候補にあがりましたが、彼が迷わず「心を込めて花束を」を選びました。
「期待通りの僕じゃないけど」歌詞のこの部分に惚れ込んでいたようです。
大学進学の際に家を出た彼は、両親への感謝の気持ちを素直に綴ったこの歌を使いたいと思ったようです。
私と彼が出会ったのは大学ですから、彼がこの歌を聴いていたのはそれよりもずっと以前のことです。
彼のことは何でも知っているつもりでいたので、新鮮な気持ちも感じつつ、彼の気持ちにとても共感したので、もちろん私も賛成しました。

お恥ずかしい話、私はこのときまで、この歌の存在を知りませんでした。
結婚式はどうしても花嫁主導、花嫁目線で決まることが多いと思います。
これまで育ててくれた両親に、感謝の気持ちが伝えたいのは、何も花嫁だけではありません。
そんな中で、私の知らない、彼の思い入れのある歌を使用できたことはとても良かったと思います。

花嫁の手紙は、披露宴終盤のメインイベントです。
ここで、会場全体が感動ムードに包まれた後、いよいよ花束贈呈です。
花嫁メインから、花婿メインへ。
会場の何人の方が気づいたかはわかりませんが、私たちの中ではこの流れができあがっていました。
もちろん、花束の贈呈も感動シーンの一つ。
桑田さんの素敵な声で極限まで盛り上がり、私を筆頭に（笑）会場は涙に包まれました。
今思い出しても、私たちの花束贈呈は、彼から両親に、特に父親に向けたイベントだったと思います。

基本的には、結婚式ソングは二人で選曲すると思います。
思い出の曲を使うのはもちろん素敵ですし、私もそうしました。
でも、それとは別に、お互い思い入れのある曲はいくつかあると思います。
新郎新婦が知り合う前、まだ他人だったころの思い出の曲を使うのも、面白いと思いますよ♪