プリンセスの夢なんてなかった私の結婚式
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お色直し入場の後、そのままゲストテーブルをまわって写真撮影を行いました。 その際に流した曲が、ディズニー映画の「魔法にかけられて」の『想いを伝えて(That’s How You Know)』です。
この曲を選んだ理由は、私がお色直しの時に着たカラードレスに関係します。 私は昔から女の子らしい格好は好きじゃなく、ひらひらした可愛らしい服は一着も持っていません。もちろんディズニープリンセスに憧れるような子どもでもなく、好きなディズニー映画はピクサーばかりでした。 ただ、純白のウェディングドレスには幼い頃から憧れがあり、ウエディングドレスだけが着られればいいと思っていました。
でも身内から「せっかくだからお色直ししたら?」と言われ、悩んだ結果、「じゃあ、白のドレスで形が違うものを2着着ようかな?」と考えていました。 しかし、「そんなのもったいない!同じ色だとお色直ししてもみんな何が変わったのかわからないし、カラードレスの方が絶対いいよ!」と批判の嵐。 私としては、高いお金を払ってまで気乗りしないカラードレスを着る方がもったいないと思いましたが、母が私のカラードレス姿が見たかったようなのです。
私は母の希望は叶えてあげたい、でもカラードレスには魅力を感じない…どうしようかと思っているとき、ふとプリンセスが出てくる映画を観てみよう!と思いつきました。 ふんわり綺麗なドレスを纏ったプリンセスを見たら、気持ちも変わるかもしれない。 そこで選んだ映画が「魔法にかけられて」でした。
これが…大正解でした!! 「魔法にかけられて」はプリンセス映画のお約束をおもしろく揶揄したり、オマージュがあったり、私が知っていたプリンセスとは違ったものでした。 現代社会の中で幸せを掴んだプリンセスは、私のこれまでの固定概念を一変させてくれて、私に親近感を与えてくれました。 「こんなプリンセスにだったらなりたいな」と思えた初めてのプリンセスが映画「魔法にかけられて」の主人公“ジゼル”です。
魔法にかけられて
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結婚式の準備中は何度も何度も繰り返し、この映画を観ました。 そして、お色直しにはジゼルが着ていたようなエメラルドグリーンのドレスを選びました。 胸元にはピンクのお花が散らされたプリンセスラインのドレスです。
当日、私がこのドレスを着て登場したとき、ゲスト席から「かわいー!」という嬉しい歓声が上がり、恥ずかしくもあり、とっても嬉しかったです。 友人からは、「こんなに女の子らしいドレスを選ぶと思わなかった、すごく似合ってる!」と驚かれました。 結婚式からしばらく経ってからも、私のドレスはすごく印象に残っているようで、「あのドレス綺麗だったよね」と褒めてもらえます。 私も結婚式の写真を見返して、本当に綺麗だなと自分でも思います。
映画との出会いがなかったら、どうなっていたかわかりませんが、白のウェディングドレスとカラードレスの2着が着られて本当に良かったと心から思います。 準備中に出会った「魔法にかけられて」は私の結婚式をカラフルに彩ってくれた、大切な思い出の映画です。