結婚する前に主人と一緒に映画館で観て、その後もDVDを買って一緒によく観ていたのが「BRAVE HEARTS 海猿」でした。
２人とも映画が好きでいろんな映画を一緒によく観ていましたが、この作品は特に思い入れがありました。それは、夫が保安系の職なので、「命をかけて人を守る」という仕事がこの海猿作品の設定と重なったからです。 主役とヒロインの恋愛模様が私たちとよく似ていて、この作品を観ているうちに自然とお互いに結婚を意識するようになっていきました。

この作品を観た後、「こんなカップルや夫婦、憧れるね」「こんな風になりたいね」とよく話をしていました。
この映画の主題歌Che’Nelleさんの「BELIEVE」も映画と同じように、２人で何度も聴いていました。思い出が深く、とても大切な曲なので絶対に結婚式で使いたいと思っていました。

Che’Nelleさんの力強く壮大な歌声がとても美しいのはもちろんですが、歌詞の内容が命をかけて人を助ける仕事をしている夫と私のこれからの生き方を歌っているように思えました。 特に「離さない このまま たとえどんなことがあっても〜」というサビの部分は、私の気持ちを歌ってくれているようで、大好きです。

この曲は、披露宴のお色直し入場のシーンで使いました。 なぜこのタイミングだったのかというと、お色直しをした夫の衣装が「儀礼服」だったからです。 「この職業の人と結婚するんだな」と私自身も家族もゲストも改めて実感するシーンになるので、この曲を使いたいと思いました。

この曲に乗せて入場した時は、なんだか身の引き締まる思いでした。 彼を強く信じ、支えていく覚悟を再認識した瞬間でした。 この曲が流れる中、私をエスコートしてくれる儀礼服姿の夫を見て、「一生一緒に生きていきたい、何があっても離れたくない」と隣で強く思ったことを覚えています。 ゲストからは「感動して泣けた」という声をもらいました。 私が感じていたことと同じように、彼と生きていく決意が感じられたそうです。 夫側のゲストからも、職場の方が多かったこともあって、この曲に特別な思い入れがあったり、この曲が使われた映画が好きな人たちも多かったので、「いい選曲だった」という声をいただいたと聞きました。

ふたりの想い出の曲が結婚式を通して、私の決意を表してくれる1曲となりました。 この曲を聴くたびに、あの日感じたこと、決意を思い出します。