結婚式で使用した思い出深い曲のひとつに、木村カエラさんの「Butterfly」という曲があります。
私達は結婚式でこの曲を披露宴のオープニングに流す自作のアニメーションのバックミュージックと、 そのアニメーションが終わった直後に始まる披露宴の、入場の曲として使用しました。

私達夫婦は友人の紹介で出会ったのですが、その出会いはとても運命的で、お互いがお互いを探していたかのように、 初めて会った時からびっくりするくらい気が合いました。
それぞれが仕事に追われるだけの毎日だったのが、出会ったことで毎日が楽しく幸せなものに変わっていきました。 そんな二人の出会いに、この木村カエラさんのButterflyという曲のイメージがぴったり当てはまりました。

特に最後の「運命の花を見つけた、蝶は青い空を舞う」という歌詞が素敵で、 そこから披露宴がスタートする様子がイメージできたので、この曲を使用しました。

私達は披露宴のオープニングに、私達の出会いから結婚式に至るまでをアニメーションにした、オープニングムービーを流したいと考えていました。
その一番大きな理由のひとつとして、二人の出会いから今日までの時間を、ゲストの人と共有したい！という思いがありました。 ２人がどのように出会い、距離を縮めて結婚に至ったのか、披露宴の途中でムービーを流す演出もありますが、 私達は、まず披露宴が始まる前にゲストに知ってもらいたいと思いました。

またアニメーションにした理由は、私がイラストが得意だったことと、私達夫婦は二人ともマメじゃないので写真が少なく、 写真だけではストーリーにならなかったからです。
アニメーションにはButteflyのピアノバージョンを使用し、二人の出会いから結婚式までの様子の思い出を振り返るような、 懐かしい雰囲気のアニメーションに仕上げました。 アニメーションが終わり、今度はボーカル付きのButterflyが会場に流れ、披露宴が始まるという演出になりました。

披露宴会場に入場すると、ゲストのたくさんの笑顔と一緒に涙をぬぐっていたり瞳を潤ませているゲストの顔が、たくさん見えました。 後から聞くと、女性客のほとんどがオープニングのムービーで号泣だったとのことです。
２人が出会えて良かったということを会場全体が共有でき、温かな雰囲気に包まれて披露宴がスタートしました。

アニメーションの制作にはとても苦労しましたが、Butterflyの曲にぴったり合った作品に仕上がり、 また私達の出会いから結婚までのストーリーを共有したいという狙いもしっかりとゲストに伝わりました。 この演出をして良かったと思います。