結婚式の主役は花嫁、とは言うものの、それほど容姿に自信があるわけでもなく、人前に出ることが苦手な私にとって、結婚式は楽しみなことばかりではありませんでした。 結婚式自体も夫のどうしてもという希望で行うことになりましたが、最初はできるだけ短時間であっさりと終わらせたいと思っていたほどです。

そんな私が特に緊張していたのがお色直し。私が衣装を変えたからといって誰が楽しいのか……という気持ちがぬぐえず、最後までためらっていました。

そんな私を励まし、堂々と歩かせてくれたのが木村カエラさんの「Butterfly」です。

結婚情報誌のCMソングとして使われていたこともあって、結婚式の定番ソングにもなっている「Butterfly」。友だちの結婚式の余興でこの曲をピアノ演奏したこともあるくらい私はこの曲が好きです。美しいメロディとカエラさんの透明感のある声が印象的で良い歌ですよね。愛する人の隣で微笑む花嫁がイメージできる幸せな歌というイメージが強く、結婚式の準備中にネガティブな考えが浮かんだときにはいつもこの曲を聞いていました。

自分が結婚式をするということ自体が予定外だった私は、お色直しなんてするつもりもありませんでした。ところが母に何かしてほしいことはあるかと聞くと「和装姿だけは見せて欲しい」とのこと。そう言われてしまっては着ないわけにはいかず、真っ赤な色打掛を着ることになりました。でも丸い顔に太めの身体、決してスタイルも容姿もよくない私は、どうしても自分の和装姿に自信が持てなかったんです。

そこで、お色直し後の入場曲として「Butterfly」を流してもらうことにしました。「今日は　今までの　どんな君より　美しい」という歌詞が、他の人と比べてどうこうではなくて、結婚式を迎えた今日の私は、これまでの人生で一番綺麗なんだよと言ってくれているような気がしたんです。後で映像を見直してもやっぱり和装が似合っているとは言い難い私でしたが、笑顔だけはその日最高のものだったと思います。

私はこの曲をお色直し後の入場曲として使いましたが、披露宴への最初の入場曲としても盛り上がるだろうし、余興として歌ったり演奏したりにも使える結婚式にはぴったりの曲だと思います。
私の結婚式に出席してくれた友人の中には、この曲をきいていたらつい涙が出てしまったという人もいましたし、感動的な場面で使ってみてはいかがでしょうか。