私は、嵐の歌う『One Love』を結婚式の入場曲に選びました。私がこの曲を選んだ理由は、出席者のみなさんに、自分たちの気持ちを表現するのにピッタリの曲だと思ったからです。

この曲は、私たちにとって想い出の曲でもあります。この曲名『One Love』は直訳すると「1つの愛」となります。「愛しているのはあなただけ」という意味で使われているようです。お互いに｢貴方だけを愛し続けます｣と想い合っていきたいという、自分たちのこれからの未来に寄り添ってくれると思いました。

当時、この曲が主題歌だった映画も大ヒットし、「One Love」はテレビやラジオ、至るところで流れていたので普段から何気なく聞いていて、カラオケでも何気なく歌っていました。日常生活に曲をこんなに意識して歌詞を噛み締めたのは初めてでした。好きな人をずっと好きでいることはすごく大変なことだと思います。好だからこそ、相手のことを考え過ぎてしまって、様々な葛藤に陥ってしまうことがあります。

歌詞に 「雨の中で君を待ってた 優しさの意味さえ知らず すれ違いに傷ついた夜 それでもここまで来たんだ」 というフレーズがあります。

時には自分の気持ちを誤解されてしまったり、時には相手の気持ちを理解することができなかったり、すれ違ってしまったこともありました。そして私たちは、一度別れを選択したこともありました。

しかし、半年後やはりふたりで一緒に将来を歩いていきたいと意識するようになり、復縁しました。

そして、この曲を聞いた時に結婚式に使いたいと思いました。しかし、この曲を選ぶにあたり、結婚式は「ふたりが愛を誓い合うだけの会」ではないと考えるようになりました。

結婚式を迎えるまでに色々な事がありました。ふたりだけでここまで来れたわけではなく、家族や友人がいてくれたこそだと思います。私たちに関わってきてくれたすべての人へ愛をストレートに伝えるのはこの曲がピッタリだと思ったので選びました。

この日を迎えられたのは、いろんな事が結びあって絡み合って迎えられたと思うので、まさに歌詞の通りだと思いました。気持ちを分かち合える家族や仲間、背中を押してくれた友人がいたから、遠回りをしたけれど1つの愛を見つけることができたと思っています。

改めて「1人の大切な人を愛し、結ばれるというのは本当にかけがえのないことなんだと教えてくれたこの曲は私の人生でとても大切な1曲になりました。