人の心に残り続けるような音楽を僕らは発信したい
ー多くのウェディングソングを届けているソナーポケットさん。なぜウェディングに力を入れているのか、その経緯を教えてください。
ko-dai:
デビュー1年目に結婚式で曲を披露する企画をやりました。その際に結婚式の曲は新郎新婦さんの中でずっと生き続けるんだなと感じたんです。消費されるだけじゃなくて人の心に残り続ける音楽を僕らは発信したいって気持ちがあって、それをきっかけにウェディングで幸せな門出を祝う曲が必然的に多くなりましたね。
僕らはずっとストレートに愛を歌ってきて、やっぱり究極の愛の歌ってウェディングソングになるんだろうなぁと。
みんなが共感できなくても1人の主人公の物語として聴いてもらえればいいかな
ーウェディングソングを書く時に、これはウェディングのどういったシーンで使って欲しい、みたいなイメージはされているんですか?
ko-dai:
曲によっては入場するタイミングでここで扉が開いたらいいなってところまで考えていますよ。例えば
「君と見る未来」なんかは僕の歌から始まるんですけど、その後にドアがオープンするイメージですね。あと、
「80億分の1 〜to you〜」も同じで扉が開いて拍手が上がるような。
ーこの「っていうか、ずっとね」については?
ko-dai:
入場曲というよりは結婚されるカップルの思い出のプロフィールムービー、エンドロールで流れるイメージですね。
ー「っていうか、ずっとね」はソナーポケットさんのウェディングソングの中ではちょっと違うというか。アレンジもですけど、例えば「ありがとうの前に珍しい」なんて歌詞が出てきて。壮大に愛を歌っていたソナーポケットさんの今までのイメージと少し違うかなと。
ko-dai:
この曲にはモデルがいて。後輩のカップルなんですけど6年間お付き合いをしていて、いよいよ結婚するのかな、って時に喧嘩をしたみたいで。そこから1年くらいかな、同棲はしているんだけど付き合ってるのかどうなのかわからない状態で。
ふたりに会った時に「君たちは今いったいどういう状況なの?付き合ってるの?」って聞いてみたんです。そしたら、ふたり同時に「付き合ってます」って(笑)。
ふたりはようやくモヤモヤがとれたのかなと。長く一緒にいるからこそ確認ができなくなっていること、忘れがちになっていることってあるよなってそのふたりを見て思って。
大切な気持ちを忘れないでもらいたいなという思いと、ふたりがずっと続いて欲しいなという願いから、こういう身近な曲を作りました。
ーなるほど。そのテーマだと入場の曲ではないですね。
ko-dai:
入場以外にも何かふたりの幸せを形づける曲を作りたいなって思ったのと、最近は曲の主人公の半径1メートル以内で起こることをよく歌ってるんですよ。
以前は、最大公約数で共感できるものをイメージして描いてたんですけど、今はみんなが共感できなくても1人の主人公の物語として聴いてもらえればいいかな、と思ってます。
ー7月リリースの「Reborn」から連続リリースがスタート。この企画のテーマとかあれば教えてください。
ko-dai:
手始めに「季節感のあるラブソング」を歌いたいって思って、まず夏シリーズを3曲リリースしました。その後は、感情をテーマにリリースしています。「エンドロール」は、2年半片思いをしている後輩がモデルですが、片想いだけじゃなくて、聴く人によっては、別れた後も忘れられない人への気持ちでもいい。それは聴いたまま感じてもらえればいいかな。
季節、景色、感情、さまざまな形で人を想う気持ちを切り取れたらいいなと思って。
コロナ禍で思ったような活動できない時期もあったので、この連続リリースでいろんな表現をしていきたいです。今まで挑戦してこなかったテイストの楽曲にもチャレンジしているので、新しいソナーポケットを見てもらえたら嬉しいです。
ー今回の連続リリースは切ない曲が多いようにも感じます。
ko-dai:
傷ついて音楽に頼らざるをえない時に僕らの音楽を頼ってくれたら嬉しいなって思ってます。なので、今回は切ない曲が多くなりました。
2011年に世の中で一番聴かれた音楽って僕らの「好きだよ。~100回の後悔~」らしくて。その時おそらく何百万人の傷ついた人たちの心の中に僕たちの曲が届いたと思うんです。だから別れの曲の方が人の心にスッと入りやすいので、幸せな時だけじゃ無くて別れの曲でもソナーポケットって存在に気付いてもらえたら嬉しいなと思ってます。
ー皆さんのおすすめのウェディングソングを教えてください。
ko-dai:
僕は愛を込めて花束をかな。結婚式場で聴くとめっちゃいいですよね。めっちゃ泣きます。結婚式をしっかりまとめあげる曲だなぁと。
あとは玉置浩二さんの花束とか。これめっちゃいい曲なので知らない人は聴いて欲しい。中島美嘉さんに提供した曲のセルフカヴァーなんですけど、中島美嘉さんだとちょっと切ないんだけど玉置浩二さんだと暖かく聴こえるのでおすすめかなと。
matty:
僕は木村カエラさんのButterflyじゃないかな。
eyeron:
僕はWe Will Rock Youで。
ko-dai、matty:
なんで?(笑)
eyeron:
足を揃えて、手を揃えて、これから歩いていくぞ!みたいなね。結婚式とつながる感じがありますよね。
『We Will Rock You』の試聴はこちらから
ー最後に新郎新婦さんに一言メッセージをお願いします。
ソナーポケット:
笑ったり、怒ったり、泣いたりしながら、これからもおふたりだけの幸せをどんどん増やしていってください。お幸せに。